オンライン蔵見学「醤油編」!

今年の冬は予想が外れたようで暖冬、蔵の洗い場の木桶に氷が張ることもありませんでした。
雪も少なく、いつもは3回も行う屋根の雪下ろしも1回で済みました。

さて。
そんな石孫の蔵は、もう少し醤油の仕込が続き、次は味噌。味噌の仕込が始まると本格的に春が来た感じがするのですが、あと少し先になりそうです。

伝統製法で…」と、石孫では商品紹介に枕詞としてよく使いますが、言葉で説明してもなかなか伝わらないと言いますか、想像が付きにくいものですので、ほんの一部ですが写真で紹介致します。
オンライン蔵見学「醤油編」の始まりはじまりー(笑)

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こちらは麦炒り機。レンガ積み、燃料は石炭です。
石炭を燃料とする麦炒り機は日本中を探しても数機しか現存せず、現役として稼働しているところは更に少ないとのこと。大正時代に最新装置だった石孫の麦炒り機。
昭和を過ぎ、平成も二十数年、さすがの最新装置もいつの間にか最古となっておりましたが、これを聞いて数年前に大規模改修を行いました。まず、レンガ積みの職人さんを見つけるのに苦労し、しかし、伝統の技術を残すことも仕事のひとつと諦めずに探し、作り直しました。(ほぼ新品です!)

炒った麦を大豆と合わせ、醤油の元になる麹を作ります。皆さんがよく知っているのは米の麹かも知れませんがこちらは大豆と麦から出来上がります。
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木のお盆のようなもの、こちらは天然杉で作られた‘麹蓋(こうじぶた)’という、こちらも古い道具です。一度に300枚ほどの麹蓋を使うのですが、1枚1枚、ちょうどの量を敷くように入れ、石造りの‘麹室(こうじむろ)’に入れていきます。
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床の真ん中に穴がありますが、ここには温度調節のための炭を入れます。

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炭焼き小屋で作ってもらった炭を、麹蓋に醤油麹を移す作業をしながら真っ赤に熾しておき、この、床の穴に入れるのですが、ただ、この炭を置いただけでは燃え尽きてしまい、長持ちしません。
そのために、稲藁を焼いて炭にしたものをかぶせておくのです。
これを‘埋み火(うずみび)’と言います。
この、埋み火用の藁を焼く作業が、醤油造りで最も派手で、見学においで下さった方々も一番喜ぶ瞬間です。
最近は農業も機械化が進み、稲藁を手に入れることもとても難しくなってきました。稲を手刈りする農家はほとんどないのです。
その、私たちが「火の鳥」と呼んでいるシーンがこちら!

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今日は翼が撮れませんでしたが、時に鳳凰のような炎が見られます。
こうして燃やした藁炭を先ほどの木の炭に蓋のようにかぶせ、炭が一気に燃えつきないようにするのです。
この、温度管理は昼夜を問わず行います。夜中も数回、奥さん(社長)とKちゃん(専務)が起きては麹室の中の温度を確認し、熱すぎたら天窓を開け、下がりすぎないようタイミングを見て閉め…を繰り返し、四日目にようやく麹室から出します。
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麹蓋に入れるときは大豆の色(ベージュ色)をしていましたが、出てくると緑がかった黄色になっています。
これを、1枚ずつ取り出し、
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醤油蔵の巨大な天然杉桶に運ぶのです。
もちろん、運ぶのも人の手。ベルトコンベアなどありませんので、5tほどの桶がいっぱいになるまでひたすら運びます。
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石孫の作業場は、明治・大正期に建造された蔵をそのまま現在も使い続けており、蔵は一棟ずつ独立しています。なので、ベルトコンベアなどの大きな機械を入れることは出来ませんし、なにより、このようなやり方で造り続けていくことに意義を感じております。

「手造りって言ったって、ホントは機械でやってるんでしょ?」
などと思われることももしかしたらあるかも知れません。
しかし、私たちは堂々と「正真正銘の手造りです」とお答えすることが出来ますし、生きている蔵をお見せすることが出来ます。
先ほども書きましたが、伝統を後世に伝えることも私たちの仕事のひとつですので、今後もみんなでこの蔵を守っていきたいと思います。


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【蔵見学に付きまして】
あまり大きな蔵ではございませんので一度に大勢は難しいですが、15人ほどを限度に蔵見学もお引き受けできます。
まずはお問い合わせ下さい♪
●夏は仕込んだ味噌や醤油の熟成期間ですので、仕込作業はご覧頂けません。
●見学にお越しになる際は、納豆・ミカンは厳禁となっております!
●お問合せ先 TEL : 0183-73-2901 
       E-mail : infoishimago1855@gmail.com (お問合せ専用)

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