GWの弊社休業及び受注・発送につきまして

お知らせが大変遅くなり、申し訳ございません。

GWの弊社休業と、ご注文受付・発送につきまして、以下の通りとなりますのでご確認下さい。

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【休業期間】  4月29日(金)~5月5日(木) …発送は出来ません。

【ご注文受付】 インターネットからのご注文は休業中も受付いたします。

【商品ご発送】 5月6日(金)から順次発送いたします。
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大変ご不便をお掛けいたします。
何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。
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一号蔵顛末 -後篇-

ラジオからの音声だけのニュースでは不安になるばかりで現実味を伴いにくいことを知りました。
映像がないから‘激甚災害’と言われてもどれほどのものなのか想像が付かないのです。
いかにテレビを頼りにしているかを思い知ることにもなりました。

しかし翌朝になり、新聞が配られると、そこが日本だと言われても信じられないような光景に新たな恐怖が生まれてきました。
壊滅状態となった三陸の町、原発、停電で大混乱の交差点。
それらに並んで崩落した一号蔵の写真も大きく報じられていました。

石孫に行ってみると、以前に一号蔵を修繕してくれた大工さんが来てくれていて、崩れた瓦礫を撤去し始めてくれていました。
出張に出たままの社長は帰路を断たれ、帰りのめどが立たないことも知らされました。

道路を塞いだ瓦礫を片付けてみると、一号蔵は屋根から下ろしきれなかった雪に埋もれていて全く全容がわかりません。

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今年は稀に見る豪雪で、1月いっぱい、仕込みをしないで雪下ろしをしたのに、下ろしきれず屋根に残っていた雪は未だ腰の高さまでありました。
一号蔵は三年前の宮城内陸地震で大きく傷み、補修をしました。
もともと古くて一番大きな蔵ですが、傷んでいたのに大量の雪、そこにきた大地震にとうとう耐えられず崩壊してしまったようでした。

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一週間近く掛かってようやく除雪が終わり、残りの瓦礫を取り除くと、奇跡が起きていました。
蔵の中にあった30基ほどの木桶がすべて無事だったのです。
更に、屋根より先に壁が崩れたらしく、木桶の蓋の役割を果たしてくれていて仕込んだもろみが守られています。
これを見て一気に士気が上がりました。
すべてが使えるとは思いませんでしたが、すべてダメになったわけではないと知ると、少しでも早くもろみを救い出すことに尽力しました。

一号蔵を建て直すことは難しい。そこで、隣の二号蔵を新たな仕込み蔵にすることに。
今まで倉庫のようにして使っていた二号蔵を片付け、内装をし直し、無事だった木桶を移して仕込みを再開するのです。

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覆い被さった屋根材を撤去してみると、思った通り、全部のもろみが無事だったわけではありませんでした。
中にはひび割れたり、瓦礫が入ってしまったり、使えないものも少なくありません。
それでも全部をなくしたわけではなく、また、検査の結果問題なく使えるもろみも沢山残っているのがわかると、蔵人の顔にも明るさが戻ってきました。

震災から3日後、社長も帰ってきました。さらにみんなに力が戻ります。

二号蔵には早速大工さんが入り、急ピッチで工事が進められていきます。

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失った蔵は戻りません。
しかし、新しいことがここから始められると思えば、むしろワクワクさえしてくるのよ、と、社長はそんな風に言いました。

私たちは仕込みを諦めません。
守ってきた伝統はこれからも守ります。そして、ここからまた何か新しいものにチャレンジします。

支えてくださる沢山のお客様がいる限り、決して諦めません。

一日も早く仕込みが再開できるよう、社員一丸となって尽力いたします。

15:29 | 蔵日記 | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑

一号蔵顛末 -中篇-

在りし日の一号蔵3

蔵の入り口から見えていたのは、こんな光景でした。
大きな木桶、向こう側には、裏手の入り口から差し込む光。

しかしもう、二度と見られなくなってしまいました。

入り口まで積もった雪と瓦礫が押し寄せ、一体何がどうなっているのかさっぱりわかりませんでした。

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もちろん入ることなど出来ません。外に回っても同じ事でした。
言葉無く、険しい表情で近所の皆さんが立っていました。
申し訳ありません、ご迷惑をお掛けしております、とお詫びした声も震え、そしてそれに応えてくれる方もいませんでした。

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瓦礫は裏の通りを塞ぎ、しかし、ギリギリのところで向かいのお宅の塀にも当たらず、一号蔵の隣にほとんど隙間を空けず建っている隣のお宅の倉庫にも触れていなかったことだけ、ホッとしました。

どうしよう、という言葉しか出てきませんでした。

仕込んだばかりのもろみはどうなったのか、…それより、この先、どうやって仕込みをしていけばいいのか。
百寿は?濃醇は?
あの大事な自慢の醤油たちをこの先、誰かに食べてもらえなくなってしまうんだろうか。
蔵には沢山の酵母たちが棲んでいて、彼らのお陰であの醤油たちが出来るのに、同じ味を出していけるんだろうか。
150年もの歴史も、ついにこれまでになってしまうのか。


「これで諦めてたまるか。」

涙が止まらない私の隣で、蔵の娘であるKちゃんが、静かに強く呟きました。
ハッとしました。
この状況で諦めないのか。

この一言で、私も決めました。
何が出来るわけではないかも知れないけど、手伝おう。
この状況を前に、不安に押し流されそうなほんの弱い決意であったけど。
醤油がもしもダメになっても、石孫には自慢の味噌がある。
そうだ、諦めなくてもいいんだ。
そうやって、折れそうな心をどうにかして奮い立たせようとしました。


この時、太平洋側で何が起きていたのか、停電で情報が断たれた私たちには何もわかりませんでした。



-つづく-

16:13 | 蔵日記 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

一号蔵顛末 -前篇-

在りし日の一号蔵1

3月11日、午後2時半過ぎ。
その日社長は出張中で、事務所は二人で留守番中でした。
そろそろ帰りの電車に乗った頃だよね、と話していたとき、あの揺れが来ました。
揺れ初めてすぐに停電になり、建物の軋む音が恐ろしく、とにかく従業員・家族、全員屋外に避難しました。
岩崎の町中が揺れていて、その揺れはいつまでも収まりませんでした。

ようやく揺れが収まり、蔵人の一人が蔵の中を見に入り、すぐさま「一号の梁が落ちてる」と、駆けだしてきました。
これは大変だと、私も含め一号蔵に駆け込もうとしたのですが、蔵の入り口まで来たところで、“バチッ”というような、何かが弾けるような、叩くような大きな音が断続的に聞こえ、それが本能的に恐ろしいと感じられ、入り口までもう数歩なのに、足が動かなくなりました。
親方が「ダメだ、逃げろ!」と、大きな声で言い、全員その声に従いもう一度外に出ました。

従業員たちも、子供やお年寄りが家にいるため、様子を見に一度帰りたいと言い始め、蔵から離れてまもなく、近所の方が土煙が上がったぞ、というので、まさかと思って一号蔵に向かうと、私たちの誇りの象徴でもあった一号蔵は無惨に崩れていました。

在りし日の一号蔵2

写真は、仕込み中の蔵の様子です。

今年は豪雪に見舞われ、雪下ろしばかりの日々で仕込み作業も大幅に遅れていましたが、つい数日前から仕込みを開始したところでした。


あの大きな、勇壮な蔵が、瓦礫になっているのを見て、誰もが呆然となりました。
口も開けず、どうしていいのかもわからず、立ち尽くすしか有りませんでした。


-つづく-


16:27 | 蔵日記 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

電話復旧しております

4/8の余震による停電で、石孫の電話が故障いたしましたが、現在は復旧しております。
大変ご迷惑をおかけしました。
本日は通常営業しておりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
11:38 | ショップお知らせ | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

4月7日の地震による影響

4月7日夜に起きました地震による影響で、秋田県内では停電が起きておりました。
先ほど(4月8日)14時半頃に復旧いたしましたが、電話が故障し、未だ不通の状態になっております。

お客様には大変ご迷惑をお掛けいたしますが、復旧まで今しばらくお待ちいただけますようお願い申し上げます。
大変申し訳ございません。


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